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目 的 聴力検査は、聴力障害の程度を調べ、病変の存在部位を診断する目的で行われます。
聴力テスト 聴力は、外耳、鼓膜、中耳、迷路骨包に振動を送る気導聴力と直接乳様突起部に振動を送り、内耳を刺激することができる骨導聴力があります。 聴力テストは、低音から高音にいたる周波数500・1000・2000・4000・8000Hz(ヘルツ)の各音について測定し、聴力レベルdB(デシベル)で表現されます。
基準値 一般の言語を聴取するのに重要な周波数範囲は、500〜2000Hzですが、正常な聴力レベルは0〜35dBの範囲内に入ります。したがって35dBを超える場合は難聴があるといえます。
難 聴 耳疾患の診断には、他の検査結果を総合して判定しなければならず、純音の聴力レベル検査(dB)の結果のみでは判定が困難ですが、満潮の程度はかなり詳細に知ることができます。例えば40dB以上の聴力低下のある学童は教育上特別な考慮を要し、70dB以上の難聴者は身体障害者福祉法で保護されるなどです。
伝音性難聴 外耳、鼓膜、中耳、耳小骨の障害がある場合に起こる難聴で、気導聴力が低下しますが、骨導聴力は正常です。鼓膜全穿孔では、気導聴力が40〜40dB、耳小骨の障害では60dB〜70dBに低下します。
感音性難聴 内耳、後迷路障害、第8神経障害で生じる難聴で、気導、骨導差がなく低下しています。