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 現在の医学で治らない病気、命取りの病気(がん、糖尿病、高血圧、心臓病、腎臓病など)の多くは、初期の頃は自覚症状は殆ど出しませんが、これらの恐ろしい病気でも自覚症状を出さない初期に見つければ、例えがんといえどもかなりの率でクリアーできるのです。
人間ドックは、そのような病気がどこに潜んでいるかを広くチェックするためのもので、決して精密検査ではありません。 すなわち、「病気の疑い」をスクリーニングするものです。
このドックで「疑い」が出た場合は、そのことについて更に詳しい精密検査を行い、その異常が、
  (1)放置してよいもの。
  (2)治療を要しないまでも経過を観察してゆくもの。
  (3)すぐに対応・治療をしなければならないもの。
 とが決まるわけです。
従って、もし「疑い」がかかりましたら、
 「・・・・について精密検査を受けてください」
 「・・・・に異常が認められますのでこのような注意をして1〜3ヶ月後に再検してください」
というコメントが出ますので、是非とも後日検査をお受けください。
また、その検査まで終了してはじめて、今回の人間ドックによる自己健康管理が完了するのです。
「精密検査」とは、そのことについて更にもっと詳しい検査を意味し、「再検」は、その異常項目のみの検査を追跡する意味です。